恋愛至上主義が結婚相手探しに向かない理由

現代では恋愛結婚することが当たり前でお見合い結婚する人は減少傾向にありますが、結婚相手探しにおいては恋愛を外して考えた方がうまくいく場合があります。

なぜ、恋愛を外して考えたほうがいいのでしょうか?

これにははっきりとした理由が存在します。人間の恋愛には脳内物質が深くかかわっています。恋愛状態にあるというのは一種のまやかし状態に陥っているといってもよく、普通の人は冷静な判断ができない状態にあります。ここで感情を優先させてしまうと多くの場合は感情に流されて間違った選択をしてしまうので気をつけないといけないのです。

お見合いでは、一目ぼれでもしない限りは脳が恋愛状態へと暴走してしまうことはないので、相手を冷静に見ることができます。「好き」という感情だけで相手を選ぶのは、目の前にあるおもちゃを我慢できずに欲しがる子供と選択方法は一緒といってもいいでしょう。一時の感情を優先させた選択肢というのは、まれに成功することもありますが、たいていうまくいかないものです。

お見合いは結婚市場では見直されるべき手段といってもいいのではないでしょうか。

性格の不一致はなぜ起こるのか?

夫婦の離婚原因のNo1に輝く「性格の不一致」は、結婚後にお互いの性格が合わないことに気付いて起こります。しかし、結婚をしたとたんに相手の性格が変わるとは考えにくいでしょう。それでは、なぜ多くの男女は性格の不一致に気づかないで結婚をしてしまうのでしょうか。

結婚後は夫婦で共同生活をスタートさせますが、共同生活ではお互いの生活習慣の違いがはっきりと出てきます。これが結婚後に性格の不一致に気づく原因の一つでしょう。異なる生活を送っていた男女が一つ屋根の下、新生活をはじめるのですからお互いに違いがあるのは当たり前です。ここから離婚へ進む男女と結婚生活を楽しめる男女の違いは、お互いの相互理解ができるかという点によって分かれてきます。

共同生活をはじめたあとに性格の不一致に気づくのには、結婚する前は相手が自分の本性を隠している場合もあります。この場合には、相手の本性を結婚前に見破らないといけないので大変です。八方美人のように誰にでも笑顔を振りまき、いい顔をしているような人は、その笑顔の下に別の本性を隠しているのかもしれないので気をつけましょう。

離婚理由となる「性格の不一致」ですが、そもそも男女は考え方が異なりますし、人間は異なる性格や特徴をもった異性に惹かれるようにできているので、結婚後に「性格の不一致」が起こるのは当たり前のことなのです。
相手とバランスをとりながら生活する共同生活を楽しむ余裕がない自己意識が強すぎる人は、結婚生活の継続は苦痛の連続でしかないので結婚しない選択肢のほうが人生を楽しめるのかもしれません。

結婚しなくなるかもしれない人類の未来

人類の発展は留まるところを知りません。現代はAI技術が発達し、すでにボードゲームでは人類は完敗してしまっている現実も目の当たりにしています。

これから先、医療技術の発展と脳の解析が進むことによって、遠くない未来に半永久的に存続できるサイボーグのような人類が登場することは間違いないでしょう。

「2030年代、サイボーグとなった人類は"神"に近づく」

はたしてこれを人と呼んでいいのかはその時代の人たちが判断することになるでしょうが、このような未来が現実となった時、男女の中には結婚という選択肢を人生から排除する人たちが出てきてもおかしくはありません。

自身のDNAを後世に残すために生きるのは生き物の性ですが、自分自信が半永久的に存続できることになった時、人は自身のDNAを後世に残す必要性を感じなくなるかもしれません。

はたして、そのような生き方が幸せなのかはまた別の問題ではありますが、結婚するという価値も時代とともに急速に変わりゆく、そんな複雑な未来が遠くない未来にやってくるのかもしれません。

結婚生活を継続することは簡単ではない

多くの人が結婚しまた離婚している現代ですが、そもそも結婚生活を継続することは簡単ではないということは結婚する前の人はあまり理解していません。

なぜ結婚生活を継続することが難しいかというと、生まれも育ちも異なる男女が一緒になれば、男女間の考え方の違いだけでなく、生活習慣の違いもあって、日常生活に何かと不都合やストレスが多くなってしまうからです。

お互いの少しのずれが、共同生活を続けるうちにだんだんと大きくなっていき、修正ができなくなったとき、夫婦は別れを決意する瞬間がやってきます。夫婦がお互い歩み寄る気持ちをもっていなければ破たんまでに要する時間はより短くなります。

人間のコミュニケーションレベルには、家族からはじまって、友人、恋人と段階を追ってレベルがあがっていきます。最難関のコミュニケーションは男女間のコミュニケーションです。家族間、友人間で、すでに大きな問題を抱えてしまっている人は、最難関の男女間でのコミュニケーションだけ成功することなどできないでしょう。

結婚生活を継続することは簡単ではありませんが、結婚生活を継続することで得られるものもあります。それは、新しい家族だったり、家族と過ごす時間です。これらは一人だけでは得難いものですから、最難関の男女間でのコミュニケーションに成功したものが得られる大きな報酬といってもいいのではないでしょうか。

結婚はしなくてはいけないものなのか

人生において結婚というのは重要なイベントですが、誰もが結婚するべきかというと結婚には向き不向きがあるので一概にみんな結婚をしないといけないとは言えません。

現代では結婚するのが当たり前というのが一般常識のようになっていますが、歴史を振り返ってみるといつの時代も結婚が当たり前とはいえないようです。

江戸時代は未婚率が60%以上だった

時代の背景は異なるので、現代と同じように比較するのはやや乱暴ですが、もしあなたが今結婚しなくてはいけないという一種の脅迫観念のようなものに駆られているとしたら、結婚しない人が多い時代もあったのだと考えて、少し肩の力を抜いてもいいのかもしれません。

人生においては、結婚して得るもの、失うものがあります。そのどちらを自分の人生の重きに置くかでも変わってきますが、結婚してもしなくても人生を楽しむことはできるでしょう。今、結婚に焦ってしまっているとしたら、自分がなぜ結婚したいのかをもう一度よく考えてみるタイミングなのかもしれません。

結婚に成功する人と成功しない人の違い

誰もが結婚して暖かい家庭を築くことを一度は思い描くと思いますが、結婚して成功するのはごく一部です。

離婚してしまう夫婦の理由には、経済的な事情や、家族・親族の問題などもありますが、もっとも大きな理由は性格の不一致になっています。このことから結婚生活にとって最も重要なことは夫婦間のコミュニケーションであることがわかります。

コミュニケーション能力というのは、通常その人の幼少期の頃に培われます。人間は誰しも、はじめに両親との付き合いから人間関係がスタートし、その後友人、恋人とコミュニケーションレベルを上げて成長していくことになります。そのため、はじめの両親との人間関係の構築がとても重要なのですが、不幸にもここでつまずいてしまった人たちは、コミュニケーション能力において後々問題を抱えることがあります。

両親との付き合いで問題が生じる場合には、早期の両親の離婚による父、母どちらかの不在、親の育児放棄、虐待、両親の頻繁なけんか、配偶者のどちらかによる暴力が子供の前で何度も繰り広げられるなどといった場合が考えられます。このような環境で成長した場合、自分自身に自信が持てない性格ができてしまい、対人コミュニケーションに問題を抱えてしまうことがあります。

複雑な幼少期や環境で育った人は、コミュニケーション能力に問題があることがあるので、結婚後の生活でうまく相手とコミュニケーションがとれずに結果として性格の不一致となり、結婚生活がうまくいかなくなることがあります。コミュニケーション能力がある人であれば、すでに自己が確立されているため、相手と適切な距離をとって、相手に合わせるということができるので、極端な性格の不一致が発生することはないのです。

結婚に成功する人は、両親との人間関係の構築に成功している人といってもいいので、大人になっても家族と仲が良いのであれば、その人は結婚に向いていると言えるでしょう。反対に、家族とは縁を切っていたり、家族に会うことを拒む人、家族に対してネガティブな意見が多い人は、両親との人間関係の構築に失敗してしまっている可能性が高いので結婚には向かない人だと言えます。

離婚に費やすエネルギー

離婚は誰もが望むものではありませんが、失敗してしまった結婚の出口は離婚になります。

夫婦が離婚を決断する理由はいろいろありますが、性格の不一致や金銭問題、セックスレス問題、浮気、モラハラ・DVなどが大きな離婚理由になります。

結婚をするのも簡単とは言えませんが、離婚は結婚の数倍のエネルギーを費やすと言われています。
夫婦間で夫、もしくは妻のどちらかに生活費を頼っている場合には、生活費のあてがないために相手が離婚に応じてくれない場合もあるかもしれません。離婚することの同意を得ても慰謝料、財産分与で夫婦はまだ争わないといけない場合もあります。そして、離婚する時に大きな問題となるのは、子供がいる場合です。子供の親権や養育費は夫婦で話し合って決めないといけません。このような様々な問題を解決できなければ離婚することができないため離婚は結婚よりも大変になります。

しかし、離婚を決意した男女は、それ相応の理由を抱えていることでしょう。離婚をしたいのに相手が同意してくれない場合には、まずは別居を検討するのも一つの手段です。様々な決断を強いられる離婚ですが、その第一歩は夫婦の別居から始まるのかもしれません。