一夫多妻制度の問題点

現在の結婚制度は一夫一婦制が基本です。しかし古くは一夫多妻制が基本であった時代もありました。

日本でも100年前は一夫多妻制

100年というと対して昔ではありません。100歳くらいのおじいちゃんの子供のころは一夫多妻制だったということです。

なぜ古くは一夫多妻制が認められていたかというのにはしっかりとしたわけがあります。
昔は今ほどしっかりした医療制度がありませんでした。女性が子供を産むときに死亡してしまう確率も高く、また子供が生まれても病気になって死んでしまう確率が高かったのです。そうなると自然に自分の子孫を残したいと言う男性はたくさんの嫁をもらって子供を増やせる確率を増やしていくしかありません。しかしすべての男性がたくさんの女性をめとるわけにもいかず、結局は力のある男性(将軍様や金持ち)が一夫多妻制の恩恵をあずかっていたことになります。

一人の男性が女性を独占すれば必然的にあぶれる男性が出てきます。そういう意味では男性の結婚率は昔は低かったのかもしれません。
また、結婚できない男性が増えると言うことは性犯罪の助長にもつながります。結婚できずとも性欲は変わりませんので、そのたまった性欲が一夫多妻制への不満とともに性犯罪という形になって出てくるのです。

現代は医療技術が進歩したおかげで、出産、病死のリスクが大きく減りました。そうして時代に即した結婚制度に変わっていったのが今の一夫一婦制だと言えます。

はたして今の時代がいいのか過去が良かったのかはわかりませんが、人々の生活の様式に合わせて世の中の仕組みが変わっていくのは世の常なようです。